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2025.12.22 新型コロナウイルス感染症

オーストラリアの高齢者におけるコントロールの場所と孤独感:パンデミック前後の比較

Locus of control and loneliness among older Australians before and during the pandemic.

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🧓 オーストラリアの高齢者におけるコントロールの場所と孤独感

近年、特に高齢者における孤独感が大きな社会問題として浮上しています。特に、新型コロナウイルスのパンデミックは、多くの人々の生活に影響を与え、高齢者の孤独感を一層深める要因となりました。本記事では、オーストラリアの高齢者を対象にした研究を基に、コントロールの場所(LoC)と孤独感の関係について考察します。

📊 研究概要

この研究は、オーストラリアの高齢者(65歳以上)を対象に、コントロールの場所(LoC)と孤独感の関連性を調査しました。LoCとは、個人が自分の人生の結果に影響を与える能力を信じることを指します。内部LoCは、自分の行動が人生の変化に寄与すると考えるもので、精神的健康に良い影響を与えることが知られています。

🔍 方法

この研究では、オーストラリアの家庭、所得、労働力の動態に関する調査(HILDA)から2012年、2016年、2020年の3つの波のデータを使用しました。4994の個人-波観察データを分析し、孤独感は単一項目の測定を用いて評価され、LoCは7項目の尺度に基づいて構築されました。固定効果モデルを用いて、LoCと孤独感の関連性を推定しました。

📈 主なポイント

要素 結果
LoCスコアの増加 孤独感スコアの低下(Coefficient = -0.008, p < 0.001)
調整要因 社会人口学的特性、健康、社会的接触、時間帯
パンデミック中の比較 LoCの保護効果が強化された可能性

💭 考察

この研究は、内部LoCが高齢者の孤独感を軽減する重要な心理的構造であることを示しています。特に、パンデミック前後の比較において、LoCの影響が強まった可能性が示唆されています。これは、自己効力感や自己管理能力が高い高齢者が、社会的孤立を乗り越える力を持っていることを示しています。

📝 実生活アドバイス

  • 自分の行動が結果に影響を与えると信じることを意識する。
  • 孤独感を感じたときには、友人や家族とのコミュニケーションを増やす。
  • 趣味や新しい活動を通じて、社会的接触を増やす。
  • メンタルヘルスを維持するために、定期的に運動を行う。
  • 専門家の助けを求めることをためらわない。

⚠️ 限界/課題

この研究にはいくつかの限界があります。特に、HILDAの後の波ではLoCの測定が行われていなかったため、パンデミックの最中におけるLoCの変化を分析することができませんでした。今後の研究では、この点を考慮し、LoCが高齢者の対処メカニズムに与える影響をさらに探求する必要があります。

まとめ

この研究は、内部LoCが高齢者の孤独感を軽減する重要な要素であることを示しています。自己効力感を高めることが、孤独感の軽減に寄与する可能性があるため、今後の研究や実践において注目すべきテーマです。

🔗 関連リンク集

  • アメリカ科学振興協会 (AAAS)
  • 世界保健機関 (WHO)
  • 国立衛生研究所 (NIH)

参考文献

原題 Locus of control and loneliness among older Australians before and during the pandemic.
掲載誌(年) J Affect Disord (2025 Dec 19)
DOI doi: 10.1016/j.jad.2025.120899
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41422979/
PMID 41422979

書誌情報

DOI 10.1016/j.jad.2025.120899
PMID 41422979
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41422979/
発行年 2026
著者名 Ko Pei-Chun, Neves Barbara Barbosa, Freak-Poli Rosanne
著者所属 Sociology, School of Social Sciences, Monash University, Australia. Electronic address: Pei-Chun.Ko@monash.edu. / The Sydney Centre for Healthy Societies, School of Social and Political Sciences, The University of Sydney, Australia. / School of Clinical Sciences, Monash Health, Australia.
雑誌名 Journal of affective disorders

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DOI 10.1038/s41467-025-66252-3
PMID 41430043
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41430043/
発行年 2025
著者名 Jefferies Wilfred A, Choi Kyung Bok, Ribeca Paolo, Kari Suresh, Young Jay A, Hui Elizabeth, Qi Simon Yong, Garrovillas Emmanuel, Fan Joanne, Cho Becky M Y, Housh Pamela, Welch Tracy, Saranchova Iryna, Pfeifer Cheryl G
雑誌名 Nature communications
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PMID 41325018
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41325018/
発行年 2025
著者名 Anguzu Ronald, Kiguli Juliet, Nyabigambo Agnes, Obuya Emmanuel, Kabali Saul, Isunju John Bosco, Beyer Kirsten M M, Dickson-Gomez Julia
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PMID 41610423
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41610423/
発行年 2026
著者名 Bharadwaj Suhas, Ali Haneen
雑誌名 JMIR human factors
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