📱 新型コロナウイルスパンデミック中の自宅での術後創傷ケアにおけるモバイルアプリの利便性と受容性
新型コロナウイルスの影響で、術後のフォローアップが困難な状況が続いています。特に、術後の創傷ケアは回復にとって重要ですが、パンデミックによって医療機関へのアクセスが制限される中、モバイルアプリがそのギャップを埋める可能性があります。本記事では、術後創傷モニタリングのためのアプリの利便性と受容性に関する研究結果を紹介します。
📊 研究概要
本研究は、2020年から2022年にかけて、ヘルニア修復または腹部手術を受けた患者を対象に行われました。患者はアプリを通じて創傷の画像をアップロードし、専門家からのフィードバックを受けました。研究期間は、地域の感染状況に基づいて非COVID-19期とCOVID-19期に分けられました。
🔍 方法
アプリの利便性は、システムの使いやすさを評価するための「System Usability Scale(SUS)」を用いて測定されました。SUSスコアが68を超える場合、アプリは使いやすいとされます。また、受容性は「Net Promoter Score(NPS)」を用いて評価され、スコアは-100から+100の範囲で示されます。多変量線形回帰分析を用いて、SUSおよびNPSに関連する要因を特定しました。
📈 主な結果
| 項目 | COVID-19期 | 非COVID-19期 |
|---|---|---|
| 参加者数 | 29 | 31 |
| 平均年齢 | 65.0歳 | 65.0歳 |
| 男性割合 | 53.3% | 53.3% |
| 平均SUSスコア | 82.7 | 76.8 |
| 平均NPSスコア | 83.4 | 78.5 |
💡 考察
研究結果から、アプリは術後創傷ケアにおいて非常に使いやすく、受け入れられていることがわかりました。特にCOVID-19期においては、リモートケアへの依存度が高まったことが、より高いSUSおよびNPSスコアに関連していることが示されました。また、地方に住む患者においても高いスコアが得られました。これらの結果は、デジタルヘルスの統合が外科的実践において重要であることを示唆しています。
📝 実生活アドバイス
- 術後の創傷ケアには、医療機関への定期的な訪問が難しい場合、モバイルアプリを活用することを検討しましょう。
- アプリを使用することで、専門家からのフィードバックを迅速に受け取ることができ、安心感を得られます。
- 地方に住んでいる方は、特にリモートケアの利点を活かすことができるでしょう。
🔍 限界/課題
本研究にはいくつかの限界があります。まず、参加者数が比較的少なく、特定の地域に限定されているため、結果の一般化には注意が必要です。また、アプリの使用に対する個人の技術的なスキルや、インターネット接続の状況も影響を与える可能性があります。さらに、長期的な効果については今後の研究が必要です。
まとめ
モバイルアプリは、術後の創傷ケアにおいて高い利便性と受容性を示しました。特に新型コロナウイルスの影響で医療機関へのアクセスが制限される中、デジタルヘルスの利用は今後ますます重要になるでしょう。
🔗 関連リンク集
参考文献
| 原題 | Using a mobile app for postoperative wound care at home during the COVID-19 pandemic: A usability and acceptability study. |
|---|---|
| 掲載誌(年) | Digit Health (2025 Jan-Dec) |
| DOI | doi: 10.1177/20552076251379778 |
| PubMed URL | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40964604/ |
| PMID | 40964604 |
書誌情報
| DOI | 10.1177/20552076251379778 |
|---|---|
| PMID | 40964604 |
| PubMed URL | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40964604/ |
| 発行年 | 2025 |
| 著者名 | Chen Liu-Jyun, Tsai Hsing-Hua, Lin Yi-Chieh, Wu Jin-Ming, Chang Ruey-Feng |
| 著者所属 | Graduate Institute of Biomedical Electronics and Bioinformatics, National Taiwan University, Taipei. / Department of Surgery, National Taiwan University Hospital and National Taiwan University College of Medicine, Taipei. / Department of Healthcare Administration, College of Medicine, I-Shou University, Kaohsiung. |
| 雑誌名 | Digital health |