重度の拒食症は、心身に深刻な影響を及ぼす摂食障害であり、適切な栄養管理と治療が不可欠です。しかし、患者さんの栄養状態や身体の状態を正確に把握し、治療の経過や予後を予測することは、医療現場において常に課題となっています。体重だけでは見えてこない、体の内側の状態を評価する新しい指標が求められています。今回ご紹介する研究は、その一つである「フェーズアングル」という指標に注目し、重度の拒食症患者さんの身体の状態、入院期間、そして入院費用との関連性を探ったものです。
💡重度の拒食症患者さんの栄養状態を測る「フェーズアングル」とは?
研究の背景と目的
フェーズアングル(PhA)とは、体に微弱な電流を流して電気抵抗を測る「生体電気インピーダンス分析(BIA)」で得られる数値です。体の細胞の量や水分バランスを反映し、栄養状態の重症度を示すマーカーとして注目されています。これまでの研究では、重度の神経性食欲不振症(AN、いわゆる拒食症)患者さんにおけるフェーズアングルと、体の構造・機能(形態機能状態)(体の構造と機能の状態)、入院期間、入院費用との関連性は十分に解明されていませんでした。本研究は、入院時のフェーズアングルがこれらの要素とどのように関連するかを明らかにすることを目的としました
書誌情報
| DOI | 10.1186/s40337-026-01687-7 |
|---|---|
| PMID | 42321930 |
| PubMed URL | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42321930/ |
| 発行年 | 2026 |
| 著者名 | Siles-Guerrero Víctor, García-Pérez Rosa Natalia, Novo-Rodríguez María, Herrera-Montes Isabel, Novo-Rodríguez Cristina, Guardia-Baena Juan Manuel, Elhadri-Egea Aida, López-de-la-Torre-Casares Martín, Muñoz-Garach Araceli, Romero-Márquez Jose M |
| 著者所属 | Department of Endocrinology and Nutrition, Virgen de las Nieves University Hospital, 18012, Granada, Spain.; Department of Endocrinology and Nutrition, Virgen de las Nieves University Hospital, 18012, Granada, Spain. araceli.munoz.garach.sspa@juntadeandalucia.es.; Department of Endocrinology and Nutrition, Virgen de las Nieves University Hospital, 18012, Granada, Spain. romeromarquez@ugr.es. |
| 雑誌名 | J Eat Disord |