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2026.07.05 メンタルヘルス

妊娠中の大麻使用に対する女性の認識:アルコールやタバコとの比較調査報告

Attitudes and beliefs regarding cannabis use during pregnancy compared to alcohol and tobacco: a nationwide survey of U.S. women of childbearing age.

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🌿 妊娠中の大麻使用、その実態と認識

妊娠中の薬物使用は、母体だけでなく胎児や乳児の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。近年、世界的に大麻の合法化や非犯罪化が進む中で、妊娠中の大麻使用が増加傾向にあることが懸念されています。このような状況を受け、妊娠可能年齢の女性たちが大麻、アルコール、タバコといった物質の妊娠中の使用についてどのように認識しているのかを明らかにする研究が行われました。本記事では、その最新の調査結果を基に、妊娠中の薬物使用に関する女性たちの認識の実態と、それが母子の健康に与える潜在的な影響について深く掘り下げて解説します。

研究の背景:なぜ今、大麻に注目するのか?

大麻は、その医療用途や嗜好品としての利用が世界各地で議論され、一部の地域では合法化が進んでいます。しかし、その一方で、妊娠中の使用が胎児の発育や子どもの神経発達に悪影響を及ぼす可能性が指摘されており、公衆衛生上の大きな課題となっています。特に、大麻が吐き気や不安、痛みなどの症状緩和に役立つという認識が広がる中で、妊娠中の女性がこれらの症状を和らげるために大麻を使用するケースが増えていることが懸念されています。本研究は、このような背景から、妊娠可能年齢の女性が大麻の安全性についてどのような認識を持っているのか、そしてそれがアルコールやタバコと比較してどう異なるのかを明らかにすることを目的としています。

調査の概要と方法

この研究は、米国の妊娠可能年齢の女性(18歳から42歳)622人を対象に実施されました。参加者は匿名でオンライン調査に回答し、妊娠中の大麻、アルコール、タバコの使用状況、およびこれらの物質の安全性と胎児、出産、乳児の発育へのリスクに関する認識が評価されました。

安全性の認識については、1(全く安全でない)から5(完全に安全)までの5段階のリッカート尺度(回答者の意見や態度を段階的に評価する心理測定尺度)を用いて評価されました。データ分析には、記述統計(データの基本的な特徴を要約する統計手法)、McNemar’s test(対応のある2つの割合を比較する統計手法)、およびrepeated-measures ANOVA(同じ対象者から複数回測定されたデータを分析する統計手法)が用いられ、各物質の安全性認識の比較が行われました。

調査から見えてきた主なポイント

参加者の平均年齢は29.47歳でした。人種構成は、白人65.9%、黒人またはアフリカ系アメリカ人28.1%、アジア系5.9%など多様でした。また、17.7%がヒスパニックまたはラテン系と回答し、82.0%が異性愛者であると自己認識していました。

妊娠経験のある参加者351人のうち、妊娠中に大麻を使用したと回答した割合は25.9%に上り、タバコ(23.6%)やアルコール(8.2%)よりも高い結果となりました。大麻の妊娠中の使用頻度は週に2回が中央値で、ジョイントやブラント(大麻を巻いて喫煙する方法)が最も一般的な使用方法でした。使用理由としては、吐き気の緩和、不安の軽減、睡眠障害の改善、痛みの緩和などが挙げられました。

妊娠中の安全性に関する認識では、大麻がアルコールやタバコよりも安全であると認識されていることが明らかになりました。

物質 妊娠中の安全性認識(平均値 M)(1=全く安全でない、5=完全に安全) 標準偏差(SD)(データのばらつきを示す指標) 統計的有意性(p値)(偶然ではない可能性を示す指標。0.05未満で有意とされる)
大麻 3.85 1.46 –
アルコール 4.86 0.54 p < .001 (大麻と比較して)
タバコ 4.79 0.63 p < .001 (大麻と比較して)

※リッカート尺度は1=全く安全でない、5=完全に安全で評価されました。原文の結論では、大麻がアルコールやタバコよりも安全であると評価されたとされています。

研究結果から読み解く考察

今回の調査結果は、妊娠可能年齢の女性が妊娠中の大麻使用について、アルコールやタバコと比較して比較的安全であると認識している現状を浮き彫りにしました。特に、吐き気、不安、睡眠障害、痛みといった妊娠中に起こりやすい症状の緩和を目的として大麻が使用されていることは、女性たちが自身の健康や快適さを求めて、その手段として大麻を選択している可能性を示唆しています。

しかし、現在の科学的知見では、妊娠中の大麻使用が胎児の発育遅延、低出生体重、神経行動学的発達への影響など、さまざまなリスクと関連していることが示されています。この認識と科学的根拠とのギャップは、公衆衛生上の大きな懸念事項です。大麻の合法化が進む社会情勢の中で、そのリスクに関する正確な情報が十分に伝わっていない、あるいは誤解されている可能性があります。また、医療専門家からの適切な情報提供や代替療法の提案が不足していることも、このような認識が広がる一因かもしれません。

実生活で役立つアドバイス

妊娠中の薬物使用に関する正確な知識は、母子の健康を守る上で非常に重要です。

  • 正確な情報収集を心がける:妊娠中の大麻、アルコール、タバコの使用が母子に与える影響について、信頼できる情報源(医療機関、公衆衛生機関、学会など)から最新の情報を入手しましょう。
  • 医療専門家との相談:妊娠中に何らかの症状(吐き気、不安、痛みなど)で悩んでいる場合は、自己判断で薬物を使用するのではなく、必ず産婦人科医や助産師に相談してください。安全で効果的な代替療法や対処法を提案してもらえます。
  • 代替の症状管理方法の検討:大麻を使用する理由として挙げられた症状(吐き気、不安、睡眠障害、痛み)に対しては、薬物を使用しない様々な対処法があります。例えば、食事の工夫、リラクゼーション技法、軽い運動、カウンセリングなどが有効な場合があります。
  • 周囲のサポートを活用する:妊娠中は心身ともに大きな変化を経験します。パートナー、家族、友人、地域のサポートグループなど、周囲の協

    書誌情報

    DOI 10.1186/s42238-026-00466-0
    PMID 42401977
    PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42401977/
    発行年 2026
    著者名 Casavant S G, Kilembe N, Kinsey S, Shook N
    著者所属 Elisabeth DeLuca School of Nursing, University of Connecticut, 231 Glenbrook Rd U-4026, Storrs, CT, 06269, USA. sharon.casavant@uconn.edu.; Elisabeth DeLuca School of Nursing, University of Connecticut, 231 Glenbrook Rd U-4026, Storrs, CT, 06269, USA.
    雑誌名 J Cannabis Res

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PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41521365/
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