わかる医学論文
  • ホーム
新着論文 サイトマップ
2025.09.10 栄養・食事

韓国の労働者におけるシフト勤務と食事行動

Shift work and dietary behaviors among Korean workers.

TOP > 栄養・食事 > 記事詳細

🍽️ 韓国の労働者におけるシフト勤務と食事行動

シフト勤務は、近年多くの職場で一般的になっていますが、労働者の健康に与える影響は無視できません。特に、食事行動に関する影響は、慢性的な病気のリスクを高める要因となることが知られています。今回は、韓国の労働者を対象にした研究を基に、シフト勤務と食事行動の関連性について詳しく見ていきます。

📊 研究概要

この研究は、韓国の成人労働者におけるシフト勤務の状況と食事の質、栄養摂取量を評価することを目的としています。データは、2013年から2021年にかけて実施された韓国国民健康栄養調査(KNHANES)から収集されました。

🔍 方法

本研究では、20歳以上の成人労働者15,121人のデータを分析しました。食事の質は「韓国健康的食事指数(KHEI)」を用いて評価され、シフト勤務の状況は自己申告による労働時間で判断されました。シフト勤務と食事の質の関連性は、多変量ロジスティック回帰分析を用いて評価されました。

📈 主な結果

結果 オッズ比 (OR) 95% 信頼区間 (CI)
シフト勤務者の全体的な食事の質 0.91 0.80-1.04
朝食をスキップする頻度 0.78 0.68-0.89
新鮮な果物の摂取量 0.86 0.75-0.98
野菜(キムチ・漬物を除く)の摂取量 0.89 0.79-0.99
タンパク質豊富な食品の摂取量 0.87 0.77-0.99
推奨されるナトリウム摂取量の遵守 1.19 1.06-1.34

💭 考察

この研究の結果から、シフト勤務者は日勤者と比較して全体的な食事の質に有意な差は見られなかったものの、朝食をスキップする頻度が高く、新鮮な果物や野菜、タンパク質豊富な食品の摂取量が少ないことが明らかになりました。また、性別による分析では、男性のシフト勤務者は果物の摂取量が低く、女性のシフト勤務者は朝食をスキップする頻度が高く、果物やタンパク質の摂取量も低い傾向が見られました。

📝 実生活アドバイス

  • 朝食を必ず摂るよう心がける。
  • 新鮮な果物や野菜を積極的に食事に取り入れる。
  • タンパク質が豊富な食品(肉、魚、豆類など)を意識的に摂取する。
  • ナトリウムの摂取量を適切に管理する。
  • 食事の時間をできるだけ規則正しく保つ。

🚧 限界/課題

本研究にはいくつかの限界があります。まず、自己申告によるデータ収集のため、回答の正確性にバイアスが生じる可能性があります。また、シフト勤務の種類や労働時間の長さによる影響も考慮されていないため、今後の研究ではこれらの要因を含めた詳細な分析が求められます。

まとめ

シフト勤務は韓国の成人労働者において不利な食事パターンと関連しており、特に朝食のスキップや果物、野菜、タンパク質の摂取量が少ないことが明らかになりました。健康的な食事を維持するための戦略が必要です。

🔗 関連リンク集

  • 日本職業・災害医学会
  • 韓国国民健康栄養調査(KNHANES)
  • PubMed

参考文献

原題 Shift Work and Dietary Behaviors Among Korean Workers.
掲載誌(年) J Occup Health (2025 Sep 9)
DOI pii: uiaf052. doi: 10.1093/joccuh/uiaf052
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40923233/
PMID 40923233

書誌情報

DOI 10.1093/joccuh/uiaf052
PMID 40923233
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40923233/
発行年 2025
著者名 Kim Chung Ho, Lee Wanhyung
著者所属 Department of Preventive Medicine, College of Medicine, Chung-Ang University, Seoul, Republic of Korea.
雑誌名 Journal of occupational health

論文評価

評価データなし

関連論文

2026.04.04 栄養・食事

大腸がんの薬が効きにくい転移を抑える遺伝子を狙うナノ

iRGD-functionalized PLGA nanocomplex co-loaded with paclitaxel and Trametes robiniophila Murr for targeted inhibition of chemoresistant and metastatic signaling gene PDCD4 in colon cancer.

書誌情報

DOI 10.1186/s40360-026-01126-y
PMID 41933429
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41933429/
発行年 2026
著者名 Li Li, Liu Ying, Wei Xiao, Li Rui, Shuan Wang, Yan Mei, Zhang Qun
雑誌名 BMC Pharmacol Toxicol
2026.03.28 栄養・食事

ブドウのうどんこ病菌の病原性とブドウの反応を遺伝子解析で明らか

Genomic and Transcriptomic Analyses Provide Insights Into Erysiphe necator Pathogenicity and Grapevine Response.

書誌情報

DOI 10.1111/pbi.70646
PMID 41896179
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41896179/
発行年 2026
著者名 Mu Bo, Tang Ruixin, Teng Zhaolin, Chen Jinfu, Cui Kaicheng, Wei Feng, Kong Wenxiang, Xiao Shunyuan, Xu Xiangnan, Feng Jia-Yue, Wen Ying-Qiang
雑誌名 Plant Biotechnol J
2026.03.19 栄養・食事

ドイツにおける授乳関連モバイルアプリとウェブサイトの評価研究

Mobile Apps and Websites With Breastfeeding-Related Content in Germany: Cross-Sectional and Evaluation Study.

書誌情報

DOI 10.2196/78128
PMID 41851021
PubMed URL https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41851021/
発行年 2026
著者名 Ziebart Monika, Jäger Vanessa, Theurich Melissa A, Koletzko Berthold Viktor
雑誌名 JMIR Pediatr Parent
  • がん・腫瘍学
  • メンタルヘルス
  • 免疫療法
  • 医療AI
  • 呼吸器疾患
  • 幹細胞・再生医療
  • 循環器・心臓病
  • 感染症全般
  • 携帯電話関連(スマートフォン)
  • 新型コロナウイルス感染症
  • 栄養・食事
  • 睡眠研究
  • 糖尿病
  • 肥満・代謝異常
  • 脳卒中・認知症・神経疾患
  • 腸内細菌
  • 運動・スポーツ医学
  • 遺伝子・ゲノム研究
  • 高齢医学

© わかる医学論文 All Rights Reserved.

TOPへ戻る